2007年06月21日

『moire(モアレ)』Yoko Ando Project

【監督】:イタバシヒロノリ
【演出・振付・出演】:安藤洋子(ザ・フォーサイス・カンパニー)
【振付・出演】:アマンシオ・ゴンザレス、アンデル・ザバラ
(ともにザ・フォーサイス・カンパニー)
【衣装・ヴィジュアルコンセプト】:皆川 明
【制作】:2006年7月 スパイラルホール

[解説]

 ザ・フォーサイス・カンパニーの初の日本人ダンサーとして活躍する安藤洋子。彼女は、新たな身体表現の可能性を探るために、ワークショップなどのプロジェクトを毎年日本で行っている。今回は2006年に、武道家・日野晃とのワークショップを経て上演されたダンス。三人のダンサーがそれぞれ動き、劇場全体が判然と区切られていない観客と一体化したステージになる。ナチュラルな感覚のダンスの動きの中から浮かび上がる斑紋(モアレ)は、じつに美しくかつ魅力的である。

(シアター・テレビジョン解説より改編)
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2007年06月20日

『Coffee with Pina』

【監督】:リー・ヤノール
【出演】:ピナ・バウシュ、ほか
【制作】:2005年

[解説]

 常にコンテンポラリー・ダンスをリードしてきた振付家、ピナ・バウシュのドキュメンタリー。パリのピナの居場所であるカフェ<ミストラル>で、10年以上も親しく会話を交わしてきたリー・ヤノール監督が、ピナの情感の趣く軌跡をじつに爽やかなタッチで描いている。ピナがソロの振りを創っていく様子から、水のイメージを踊るシーン、ブラジルで初演された『アグア』のリハーサル。甘い音楽が流れ、奔放に感情の起伏が現れる魅力的なダンスシーンが、パリとヴッパタールを駆け巡る。

(シアター・テレビジョン解説より改編)
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2007年05月24日

『TAPMAN×PIANOMAN×MOVIEMAN』

【演出・映像】:奥秀太郎
【振付】:熊谷和徳
【音楽監督】:稲本響
【出演】:熊谷和徳、稲本響
【製作】:2006年9月 新国立劇場

[解説]

 リズムタッパー・熊谷和徳、ピアニスト・稲本響、映画監督・奥秀太郎、それぞれのジャンルで注目される、若き才能に溢れる3人のアーティストによるコラボレーション・ステージである。

 2004 年『TAPMAN』で初競演、2006年2月の『TAPMAN×PIANOMAN』を経て、多くの再演を望む声に応えて再度集結。稲本響のピアノが奏でる力強い旋律に熊谷和徳の繊細なタップのリズム、そして奥秀太郎の映像が提示する様々なイメージが絶妙に絡み合い、アーティスティックで洗練されたコラボレーションが成立している。

金森 穣 プロフィール

 1974年、東京生まれ。幼少より、ダンサーである父、金森 勢に学び、中学校から、牧阿佐美バレヱ団に所属。'92〜94年、「ルードラ・ベジャール・ローザンヌ」にてモーリス・ベジャールらに師事。その後、「ネザーランド・ダンス・シアター(NDT II)」「リヨン・オペラ座バレエ」「ヨーテボリ・バレエ」などで踊る。2002年帰国し、セルフ・プロデュ−ス公演『no・mad・ic project』で朝日舞台芸術賞を受賞。2004年4月からりゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 舞踊芸術監督として、レジデンシャル・ダンス・カンパニー「Noism」を率いて次々と話題作を発表し、ダンサーとしても超絶的なダンスを披露して人気を集めている舞踊家である。

(シアター・テレビジョン解説より改編)
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2007年05月12日

『アラーム』

【振付】:ブランカ・リ
【音楽監督】:タオ・グティエレス
【衣裳】:ローラン・メルシエ、ミスター・パール、フランソワーズ・ヤポ
【照明】:ジャック・シャトレ
【音楽監督】:タオ・グティエレス
【出演】:ブランカ・リ、ステファニー・アンドリュー、ジェラルディン・フルニエ、
マルジョリ・アノトー、エマヌエル・ユイブレシュト、パスカル・ペラダン、
ブルーノ・ペレ、ラファエル・ロドリゲス、シリル・ロト、ブランカ・リ・カンパニー
【収録】:2004年、約1時間

【演目】
『アラーム』
【音楽】:フランソワーズ=ウード・シャンフール
『エレクトロン』
【音楽】:フタオ・グティエレス)
『ダブル・パソ』
【音楽】:フタオ・グティエレス&W・A・モーツァルト
【演奏】:フローラン・フォスター・ジェンキンス
『プロムナード』
【音楽】:フフランソワーズ=ウード・シャンフール&タオ・グティエレス
『ゲーム・オーバー』
【音楽】:フフランソワーズ=ウード・シャンフール

[解説]

 パリ・オペラ座オペラの振付などで活躍するブランカ・リは、コンテンポラリー・ダンスのみならずフラメンコやヒップホップなど幅広いスタイルで、フランス振付界に大きな衝撃を与えてきた。この映像は彼女なりの解釈で伝統と革新の融合を図った8人のダンサーが繰り広げるコンテンポラリー・ダンス短編集。演目は標題の他、『エレクトロン』『ダブル・パソ』『プロムナード』『ゲーム・オーバー』の5作品。明暗の対比をつけた衣裳とカラフルな衣裳、シンプルな舞台、効果的な照明、そしてスライドの大きなダンス。全ての作品が奇妙で刺激的、しかし不思議な魅力を放つものばかり。コンテンポラリー・ダンスの新たな世界である。

(クラシカ・ジャパンの解説より改編)
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2007年05月10日

『RAVE』

【振付】:キャロル・アルミタージュ(Karole Armitage)
【監督】:マーク・カイデル
【音楽】:David Shea
【照明】:Clifton Taylor
【衣装】:Peter Speliopoulos
【製作】 2003年

[解説]

 1979年に自身のダンスカンパニー「Armitage Gone! Dance」をニューヨークで設立したアルミタージュは、以降、セックス・ピストルズなどの音楽を使って、挑発的な作品を発表し、そのスタイルが“パンク・バレエ”と呼ばれる。80年代以降、ゴルティエ、アイヴォリー、クーンズ、ラクロワなど、ファッション、美術、音楽、映画など、様々なジャンルの前衛的なアーティストとの大胆なコラボレーションをしばしば行い、ニューヨークのアートシーンのスター的な存在となった。今回は、フランスのロレーヌ・バレエのダンサーに振付けた作品。スーパーモデルを気取ったダンサーたちが、華麗なテクノ・サウンドのリズムに合わせ、ヴォーギングなどモデルのポーズ、カンフー、キャットウォーク、カポエラなど様々なテクニックや動きを巧みにブレンドして踊る舞台。ちなみに、マドンナのヒット曲『ヴォーグ』のビデオクリップの振付を手がけたのもこのアルミタージュである。

(シアター・テレビジョン解説より)
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2007年05月07日

『Solo!〜ガロッタ、ボワヴァン、ベルキのコラボレーション』

【出演】ジャン=クロード・ガロッタ、ドミニク・ボワヴァン、ファリド・ベルキ、
ジョゼット・バイス、マチルデ・アルタラス、クリスティーヌ・エルベ、他
【演目】
★「アンセサント(L'incessante)」マチルデ・アルタラス
★「3 Generations」
Groupe Grenade(Thomas Birzan、Pierre Boileau、Lucien Boilley、Laura Cortes、Lola Cougard、Anaelle Legros、Rasmeiy Ouk、Kheidija Zandad)
Groupe Dubois (Ximena Figueroa、Ludovic Galvan、Benjamin Houal、Yannick Hugron、Hee-Jin Kim、Kae Kurachi、Massa Sugiyama、Thierry Verger)
Groupe Mezzal(Francoise Bal Goetz、Mirjam Berns、Darrell Davis、Christophe Delachaux、Martin Kravitz、Anne-Marie Moenne-Loccoz、
Colette Priou、Yo Kusakaabe)
★「Sur le feel」ファリド・ベルキ
★「La Danse, une histoire à ma faҫon」ドミニク・ボワヴァン
★「Triple Solo」Compagnie Beau Goste
【演目】2004年 フランス 85分

[解説]

 最も過酷でエキサイティングなダンス形式、ソロ(一人舞踏)。この映像は、3人の振付師が1つのソロ作品をそれぞれ異なった視点でコラボレートしていく過程を追ったドキュメンタリー。出演は、「エミール・デュボワ」創設者で現在グルノーブル国立振付センター芸術監督のジャン=クロード・ガロッタ。「ボー・ジェスト」芸術監督として日本でもおなじみのドミニク・ボワヴァン。「メルティング・スポット」創設者でヒップホップダンサーとしても活躍するファリド・ベルキ。ソロの魅力に取り付かれた男たちのパッションが熱い。

(クラシカ・ジャパンの解説より改編)
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2007年04月05日

『ダーク』

【振付】カロリン・カールソン
【音楽】ヨアヒム・クーン
【装置】フレデリック・ピエール・ロバート
【衣裳】マリツァ・グリゴ
【照明】パトリス・ブゾン
【出演】ミケーレ・アッボンダンツァ、トメオ・ベルゲス、
マルク・ネノネン、アントネッラ・ベルトーニ、
マグダ・ボルル・パスカル、コレッテ・マリョ、
ピーター・モリン、カロリン・カールソン 他
【制作】1989年 (約82分)

[解説]

 アメリカの舞踊家・振付家のカロリン・カールソンは、1970年代にパリ・オペラ座のエトワール兼振付家としてアメリカのモダン・ダンスのテクニックと自由な創造の精神をフランスに伝えたことでも知られている。『ダーク』は天地創造を神話的描写ではなく、内なる精神の覚醒の物語として描いた作品である。光と闇の対比、躍動する肉体、そしてエキセントリックな音楽が印象的。なお、『ダーク』を理解するために解説番組を冒頭に放送(約17分)。振付シーン、ダンサーのインタビューの他、彼女自身が作品のテーマと表現方法を語っている。

(クラシカ・ジャパン解説より改編)
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2007年03月08日

『no・mad・ic project 7 fragments in memory version Noism05』

【振付・空間構成・衣裳コンセプト・出演】:金森穣
【出演】:青木尚哉、井関佐和子、木下佳子、佐藤菜美、島地保武、清家悠圭、
高橋聡子、辻本知彦、平原慎太郎、松室美香、中野綾子
【上演】2005年2月 アートスフィア

[解説]

 ヨーロッパのダンス・カンパニーでダンサーとして活躍し、現在はりゅーとぴあ新潟の芸術監督の金森穣。ダンス・カンパニー「Noism」のダンサーたちによる2005年の舞台で、第三回朝日舞台芸術賞や「キリンダンスサポート」を受賞。開演10分前ホワイエに現れるダンサーたちが徐々に客席から舞台へと動き始めて作品が始まる。音と動きをシンクロさせる繊細で鋭敏な感覚、鮮烈な光と影のコントラストの構成、それらをフラグメンツとしてまとめる演出も一級品である。2006年9月より、「フォーサイス・カンパニー」に移籍した、島地保武も踊っている。

(シアター・テレビジョン解説より改編)
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2007年03月06日

『トリコデックス(Tricodex) 』

【振付】フィリップ・ドゥクフレ
【音楽】セバスティアン・リボルト、ユーグ・ド・クルソン
【美術】ジャン・ラバッス
【衣装】フィリップ・ギヨテル
【照明】パトリス・ブソン
【Flying and object design】Pierre-Jean Verbraeken
【出演】フランス国立リヨン・オペラ座バレエ団
【収録】 2004年3月 フランス国立リヨン・オペラ座、約53分

[解説]

 国立リヨン・オペラ座バレエ『トリコデックス』フィリップ・ドゥクフレの最新作。コンテンポラリーダンスの枠を越え、誰でも楽しめるエンターテインメントとなっている。『トリコデックス』は、カンパニーのダンサーたちの踊りを堪能させるというよりは、人工的な要素の助けを借りたメタモルフォーズの舞台。リヨン版はドゥクフレが、自然史博物館を訪れた際の印象を膨らませて1986年に創作した『コデックス』の第4版にあたるそうで、2004年3月に初演された。

 メンバーの中に、一時オペラ座からフォーサイスのもとに移っていた長身ダンサー、ペギー・グルラの姿もある。イギリス初演となるフィリップ・ドゥクフレ作の『トリコデックス』は、足に巨大な水かきをつけて走り回ったり、動物の角や触覚をつけてシュールに変貌したり、舞台にはイソギンチャクから、無数のなぞめいた動物や想像上の植物、空飛ぶ機械や迷路が現れる。その中を28人のダンサーが重力を感じさせないような踊りを繰り広げ、アルウィン・ニコライやサーカスの世界に至るまで、ユーモアたっぷりの1時間20分である。

(クラシカ・ジャパン解説を改編)
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2007年03月03日

『ライズ・アンド・フォール』シルヴィ・ギエム・オン・ステージ 2004

【演目】:『トーション』
【振付】:ラッセル・マリファント
【音楽】:リチャード・イングリッシュ
【出演】:マイケル・ナン&ウィリアム・トレヴィット

【演目】:『Two』
【振付】:ラッセル・マリファント
【音楽】:アンディ・カウトン
【出演】:シルヴィ・ギエム

【演目】:『ブロークン・フォール』
【振付】:ラッセル・マリファント
【音楽】:バリー・アダムソン
【出演】:シルヴィ・ギエム&マイケル・ナン&ウィリアム・トレヴィット

【収録】: 2005年, イギリス

[解説]

 古典もモダンも鮮やかに踊り、停滞することを知らないバレリーナ、ギエムが企画するシリーズ〈シルヴィ・ギエム・オン・ステージ〉。 2004年は、カナダ出身の振付家ラッセル・マリファントの作品集だった。マリファントはサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団に入団したが、1996年、自身のカンパニーを創設。 インドのヨガや中国の太極拳、ブラジルのカポエラなどを採り入れた作品で異彩を放っている。その創作に衝撃を受けたギエムは、彼を広く紹介したいと、ロンドンでも今回と同じ演目による公演を敢行している。

 ロンドンでも共演したマイケル・ナンとウィリアム・トレヴィットによる『トーション』。上手と下手に分かれてスポットライトの中で動き始めた二人が、やがて絡み合い、「ねじれ」というタイトルが示すように、胴や脚など互いの体の一部をよじり、ひねる動きを連らねていく。多くはヨガや柔道などの型を連想させたが、丁々発止のやりとりに攻撃性はなく、かといって特別な情感も入り込まない。一分のすきもなく精緻に組みたてられた無機的な振りを、ひたすら具現化するダンサーの姿が印象的である。

 『Two』は、マリファントがギエムのために大幅に手直ししたソロ作品。 2メートル四方の照明の中にギエムの体が彫像のように浮かび上がる。上体を深く曲げ、手や腕や三つ編みの髪を振り回し、緩急はあるものの、一瞬たりとも静止しない。 白く輝く腕や背の、何と筋肉質なことか! ギエムのすごい集中力、パワーは不思議な磁場を生み出した。動きが俊敏さを増すと、特殊照明の効果も合わさり、 手や腕が白い軌跡を描き、美しい残像を結ぶ。ギエムにしか到達できそうもない孤高の境地。実に濃密な12分である。

 『ブロークン・フォール』は、この三人のために創られた作品。ギエムは黒のショートパンツをはき、膝にサポーターをはめ、裸足である。共演者の一人にリフトされ落とされるが、すんでの所でもう一人の共演者に受け止められる。相手の背の上で脚を鉤型に曲げたり、横向きに回転したりする。少しのずれも許さぬ周到に計算された振りや、三者のスリリングな展開に息を飲むのだ。ダンサーは感情を排し、まるで伸縮自在のバネが体内に組み込まれているかのように厳密に動く。マリファントの巧緻な構成に感心する一方で、動きの探究の先に何かを求めている様だ。

(ゆうぽうと簡易保険ホールでの公演解説を改編)
posted by 主宰 at 20:38| パリ 曇り | TrackBack(0) | コンテンポラリー作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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